「夜明け告げるルーのうた」を観てきた

アヌシー

夜明け告げるルーのうた アートブック

夜明け告げるルーのうた アートブック

天才・湯浅政明
ピンポンは見た、マインドゲームは昔見た、四畳半・乙女は見てない。

  • アニメーションの快楽=「絵が動いて音が鳴っておもしろい」の、いちばんピュアなところにいる男こと湯浅政明。踊りだすオープニングは「こいつやっとるで」の宣言。
  • お話はかなり「とりあえずあればいい」の領域、中学生のビルドゥングスロマン、しらけボーイやる気スイッチ入ってよかったね、以上!以上のものはない。
  • ボーイミーツガール、だけど恋や愛というよりは喜怒哀楽の「楽」、さらにというより快楽の「快」。
  • 異類婚姻譚の構成要素に漏れず最後は「別離」で、楽しい時間はいつまでも続かない、でも忘れない…というのはそうしないとドラマにならないけど、ちょっとさみしい。
  • ヴァンパイアものプロットの名残で光が苦手なルーが、けれど最後に壁を壊して、主人公が進む道を照らす光になる、というのは美しいラストですね。
  • 既存楽曲、なかでももはやクラシック斉藤和義、の意味するところ、「リアル」の時間経過とのシンクロ、(じいちゃんと)父と自分の地続き感の表現、ミックステープが20年前と今をつないでいる。
  • そいでトンネルの向こうには自分たちの未来=夜明けが続いている、という。
  • ルーの「すきー!」、「ポニョ、宗介、すきー!」と完全に一致。
  • インタビューの「パパはパンコパからの着想」はなるほどー!トトロにしか見えなかったけどむしろそっち。「水没した街」もやはり、ってこれポニョのときと全く同じ感想。
  • モンスターライクなパパのありようもまた、グランマンマーレに通じるところもあり。
  • 寿美菜子YUIちゃんの曲が好きなのよ…(こじつけ)
  • わんぎょかわいい。


まー下手くそでも、借り物でも、歌をうたうというのはよいことですね。