- 作者: テッドチャン
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2014/09/30
- メディア: Kindle版
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原作未読。
ばかうけのセンスオブワンダー!超現実。
急に出てくるUFO子機とか、ギョッとする感じでいいですね。
アンビエントな音響も不穏すぎてたまらん。
ロングショットでシンメトリーな構図が出ると「オッ!キューブリック!」って絶対言うにわか、それが俺。
時制から解き放たれるストーリーテリング、ドクターマンハッタンのあり方に近い(さすがに空間までは超越しないけれど)
映画版において、語り手=おそらくルイーズ、の立脚点は最初から”リニアな”時の流れとは無関係に、終わりから始まり、進み、戻り、進む。
全てを知ったうえでなされる「選択」が悲しく、切なく、しかし貴い。
クッソしょうもない質問でよく「人生をやり直すことが出来たら?」というのがありますが、
今の人生にそれほど満足しているわけではないけれど、おそらく同じ人生を自分は歩むんじゃないかしら?
それと似たような感じかな…とぼんやり思った。
「言語を習得することが、逆流的に知覚を変革する」というモチーフ、小島秀夫が好きそうだなと思った。
上映開始前にゲーセンでIIDXをやっていたこともあり、音ゲーや”握力系”オープンワールド、あるいはテトリスでもなんでもいいけど、そういう「ゲームの文法」のことに少し思いを馳せた。