「遠い腕を結ぶ」

遠い星の出来事みたいな
知らない恋人たちが
くっついたり、離れたりするのを
遠巻きにでも、見ずにいられないのは


いつか来た道だから、か
いつか行く道だからか
あるいはどちらでもなくて
自分が歩いていった、かも知れない


こんな意味のないこと
いつまでだって続けていられる


夜空で星が二つ瞬いたら
それを自分のことのように喜べるから、でしょう?
そんな歪んだ形でしか、誰かのために想うことなんて、出来ないけど
あなたが幸せであるように、って、結構本気なんだけどな。