「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」を観てきた

マルチバースがマッドネスでした!

サム・ライミやりたい放題!

ポニョとか風立ちぬのときの駿みたいなハチャメチャさをMCUの中でやってのけるのはすごい。

ベタベタのアイリスアウトとかオーバーラップとか、そもそもオープニングのチャベスが走ってくるのがグリーンバック丸出しとか、「そういうのはもう、いいんです!」という声が聞こえてくる。

それで全くズッコケにならず、むしろ興奮がずっと持続するのは映画としての足腰がめちゃめちゃどっしりしてるからで、編集の絶妙さ、随所で差し込むカットの適切さ(もちろんセリフで説明したりはしない)

前半特にカメラの前を人が通りまくるのが、よくあるトランジションのトリックだけれど「この瞬間と次の瞬間で『世界』が連続しているとどうして言い切れる?」って、映画のマジックを体現している。

ストレンジ1のとき「2017年にVFXで驚けるとは思わなかった」という旨を書きましたが、今作はホラー要素が強いこともあって(ジャンプスケアってことでなく)編集で驚く場面が多くて、より根源的な映画のエンタメを感じられた。

 

  • 音符バトルなんやねん!例に漏れず音の演出もかなりベッタベタだったのでダニー・エルフマンももう「はい、わかりました…」って感じだろうな
  • マルチバースジャンプ、PS5ラチェクラみたいだね。ロトスコープスキャナー・ダークリー思い出した。
  • おじぎをするのだストレンジ!
  • 「サードアイが開いちゃったけどどうということはなかったぜ!」、次に映画出てくるときの開始2分くらいでやるのかなと予想したけど、まさか開いたあと2分くらいで回収されるとは思わなかった。
  • イルミなんとか、いくらマルチバースだからってそんな扱いでいいのかという「悪趣味さ」ももちろんサム・ライミの本領。