最初っから全員がわかってたことだけど、めちゃめちゃ蛇足だった…
アクションがパッとしないとか、編集ガッチャガチャとか、コマ落としの演出めちゃダサいとか、元のマトリックスの良かったとこ全然ないね…っていう
メタ視点の提示が革命的だった作品内で執拗にメタネタ連発されると、チャップリンに「どうです!私の喜劇、面白いでしょう?」って言われてる感じで独特の気まずさがある。
「俺の考えるマトリックス論」を押し付けられるくだりはエヴァ新劇場版で面白かった。カルト作品の監督が思うことはどこも一緒ですね。
「SNSに扇動されたゾンビみたいな匿名集団の悪意」を「ゾンビみたいな操られた集団の襲撃」で描いちゃうのも安直だし、ネオはフォースプッシュしかできなくて、ラストダンジョンに間違ったビルドで来ちゃったけどゴリ押しするしかないハクスラみたいでスッキリしない。
トランプ以後/コロナ以後の「レッドピルを飲め」世界観が悪い意味で暴走している今、ネオとトリニティーの愛がドッカーン、以上!っていうのはあまりにも無邪気すぎるし、メッセージを感じないな…と思いました。
え、運営側に行っちゃうの、というラストもそうだし、スミスがくそショボくなってるのも同様、なんか作品全体のスケール感が大幅にちっさくなっちゃったな…というのが一番残念ですね。
Matrix 2.0 A Realm Reborn 新生マトリックス プロデューサー兼ディレクターのトーマス・アンダーソンです、プレイ人数100万人突破、みたいな(何を言っている
1作目を見たときは60億人まるごと作品に取り込んだ感じがしたのよ、おれは…
あとポストクレジットはクソしょうもないどころかやや不快まであるのでエンドロール中に出ちゃっていいです。