「かぐや姫の物語」観てきた
いやーなんか…すごいものを見たね…
気になったこと書いてたら思いの外長くなってしまったので自分で驚いている。
かぐや姫の物語 ビジュアルガイド (アニメ関係単行本) スタジオジブリ 角川書店 2013-11-21 by G-Tools |
- 画のタッチがとにかく凄い。陳腐だけどまさに「動く水彩画」。特に予告で使われた「十二単全脱ぎしながら大路を爆走」のシーンはやっぱりすごい。絶望と激情がそのまま荒々しいタッチで表現されるっていう、アニメでしか出来ないものが見られた。これを見に来た。
- 大路のシーンしかり、CMで使ってる桜のシーンしかり、普段のシーンで大きくカメラを動かすことがないぶんダイナミックな動きがより強調されてて、うまい。
- 大路しかり最初の「姫が縁側から落ちちゃう〜〜〜!」しかり、イイ高速移動が今回も見られたのでよかった。(ジブリの高速移動好きすぎマン)
- 桜のシーンは特にだけど、「超ハッピー!からの〜…ハイ絶望〜〜!!」みたいな、感情面での緩急もちゃんとしてて、引き込まれた。
- 最初のカットからして動きの細やかさにとにかく驚かされる。スタッフロールでの作画スタッフの多さ(しかもほぼ全員日本人!)にもビビった。これを何年も延々詰めてたんだから、パクさんって相当なパラノイアじゃないかしら。
- 背景、「大胆な省略」が多くて逆に新鮮だった。こんなに白場の多いアニメもそうそうないのでは。
- 女童くっそかわいい。プロファイリング草薙葵(その口をやめろ〜)
- 媼のキャラがちょっとつかめなかった…「封建社会ゆえに翁の決定には従うが、姫がほんとうに幸せになることを願っている」といったところかな…というのは理屈ではわかるけど、作劇上あんまりそこに触れられなかったのでいまいち腑に落ちなかった。
- 「中納言が甕にスコーン!→死〜ん…」のくだり、ちょっと笑ってしまった。
- 御門を拒むくだり、スタンド能力発動したようにしか見えなくて無駄にカッコよくてよかった。
- 「ワシ実は月から来とったんじゃ〜〜〜〜〜!!ドジャーン!!!」からの展開、若干の御都合感あるけど、そこは原作からの問題か。
- 久石、なぜ突然のアイリッシュ…
「醜くて滑稽で、それでも美しく力強い、そういう世界を肯定する」という姿勢は大いに賛同できるもので、「いいお話を聞かせていただきました…」という、ありがたい気持ちになりました。